No, | 質問 | 回答 |
1 | なぜ数学(楕円曲線論)を研究しているのですか? |
それが筆者の趣味だからです。
数学の専門書や論文を読んだり、具体的な問題を各種の理論と計算機を使って解くことが面白いと感じるためです。 |
2 | 筆者はかって「数学は紙と鉛筆があればできる」と言っていたのに、なぜ計算機(PC)を積極的に使うのですか? |
計算機は便利な道具であるからです。
天文学者が望遠鏡を使うように、計算機で単純な(複雑な)計算をさせたり、多くの実例を計算することにより、人の知覚(感覚)を拡張できるからです。
また、プログラムを書いたり、デバッグしたりすることも楽しいからです。
もちろん、計算機で全ての問題が解決できるわけではないので、理論が必要になります。 |
3 | ここで取り上げられている問題は、だれかが既に解決したものやごく簡単なもの(教科書の演習問題相当)が多いのですが、なせでしょうか? |
筆者が解ける問題がその程度であるためです。
ここでは、基本的に、筆者が解けた問題、あるいは、理解できた問題を取り上げています。 既に解決済みの問題であっても、自分で解いてみることに意味があると考えています。 また、いきなり未解決の難問(BSD予想やABC予想など)に挑戦するほど無謀ではありません。 |
4 | いつ研究をしているのですか? |
筆者はアマチュア数学者であるので、別に仕事を持っています。
通勤電車の中で専門書や論文を少しづつ読みます。
平日は仕事を終えて、自宅に帰ってから寝るまでの時間、休日はある程度まとまった時間を研究に当てています。 |
5 | 大学時代は何を学んでいたのですか? |
某大学の理学部数学科の学生でした。
4年の講究ではJ.Hempelの"3-manifolds"(1976, ISBN0-691-08183-2)をおよそ半分まで読みました。
同大学大学院(修士課程)では、G.Takeutiの"Proof Theory"(1975, ISBN0-44410-492-5)とJ.L.Bell&A.B.Slomsonの"Models and ultraproducts"(1971, ISBN0-72042-054-7)を読みました。
当時は、代数学や数論にはあまり魅力を感じませんでした。 |
6 | どのページを見てもさっぱり理解できないのですが、これらを理解するにはどの程度の数学的知識が必要なのでしょうか? |
仮に、あなたがさっぱり理解できなくても、単にこの分野に関する数学的(専門的)知識の不足を意味しているだけであり、不思議なことではありませんので、ご安心ください。 少なくとも、楕円曲線論の入門書(例えば、Silverman&TateのRPEC:"Rational Points on Elliptic Curves")を読み終えた程度の知識は必要です。 おそらく大学3〜4年で学ぶレベルです。 さらに、SilvermanのAEC:"The Arithmetic of Elliptic Curves"を読み終えた程度の知識があれば、十分楽しめると思います(逆に、このページの内容では、もの足りないかもしれません)。 こちらは大学院の修士課程で学ぶレベルです。 |
7 | 好きなプログラム言語は何ですか? |
Common LISP, Scheme, ruby, pari/gpです。
数論計算には、pari/gpやasirが使い易いので、これらを良く使っています。 |
8 | 数学の専門書はどこで購入していますか? |
できるだけ実物を見て購入したいので、和書は紀伊國屋書店や丸善で、洋書は丸善で購入しています。 |
Last Update: 2005.06.12 |
H.Nakao |