Mukougaoka Yuen
向ヶ丘遊園が閉園に[2001.09.30]
朝日新聞の2001年9月27日の記事で知ったが、近くの遊園地である"向ヶ丘遊園"が今年度末(2002年3月末)で閉園することが決まった。
入場者の減少により、累積赤字が40億円に達したためである。
この遊園地は、若いカップル向けの派手な乗り物はないが、全体が見渡せる程の広さで、落ち着いた感じが良かった。
特に、"東洋一"といわれたバラ苑のバラは見事で、その季節になると、バラの写真を撮るのを楽しみにしていた(しかし、今年はバラを見に行けなかった)。
良く利用した乗り物は、大観覧車と池の回りを一周するフラワー電車である。
フラワーステージでは、ヒーローショー(ウルトラマン、仮面ライダー)などのアトラクションがあり、家族で楽しむことができた。
小田急の向が丘遊園駅からのモノレールが老朽化により約1年前に廃止され、登戸駅または向が丘遊園駅から歩くと、やや遠く感じる。
適度な運動になるとはいえ、特に夏場では、厳しいものがある。
いまから思えば、向が丘遊園には、やはりモノレールが必要であった。
モノレール廃止時に、新モノレールが導入できれば、良かったのだが、新規の投資ができない状況だったのだろう。
また、少し前の平成ウルトラマンシリーズやブースカ!ブースカ!の特撮ドラマの撮影にも、良く使われていた。
ログハウス"とんとん亭"もブースカの撮影終了後も有効活用されることなく、取り壊されてしまったようだ。
ここ数年、入場者数が目に見えて減少して、遊園地内が淋しくなっていると感じていたが、入場者を増加させるための対策はされなかったのではないか。
子どもの数の減少とディズニーランドなど他との競争の激化や景気後退など、小規模遊園地には、経営が厳しくなってしまった。
閉園により、思い出の場所の1つが失われてしまうのは、とても残念である。
せめて、ばら苑だけでも、残してもらえないだろうか?
Last Update: 2005.06.12 |
H.Nakao |