Samboo Slide Rule
計算尺[2004.08.12]
実家に帰省した際に、計算尺を探し出した。
他にだれも使わないので、自宅に持って来た。
計算尺とは、対数を利用した計算器具である。
対数目盛のついたプラスチック板を張り付けた長さ約30cm弱の竹棒と中央に赤い縦線の入った薄い長方形のガラス板のカーソルをスライドさせて、加減乗除や平方根、立方根、対数、指数、三角関数などの計算を有効数字3〜4桁で行なうことができる。
これは、中学生の時に親に買ってもらったもので、日本のメーカであるヘンミが製造していた(NO.26645)。
当時の価格は3000円程度であったと思う。
電卓やパソコンが普及した結果、現在では計算尺は全く使用されなくなった。
既に製造メーカもないので、入手は困難であると思う。
マニュアルは既に紛失していたが、使い方は簡単なので、すぐに思い出した。
対数計算の応用を教えるための数学の教材として、良さそうにも見えるが、過去の遺物になっているのが残念である。
参考文献
- [1]遠藤 論, "計算機屋かく戦えり", アスキー出版局, 1996, ISBN4-7561-0607-2, p123-134, {2330円}.
- [2]村上 次郎, "基礎理論から実際まで 計算尺の使い方", 金園社, 1965, {400円}.
Last Update: 2005.06.12 |
H.Nakao |