SL-C760
Linux Zaurus(SL-C760)を購入する[2003.07.21]
以前からHP200LXに代わるPDAが欲しかったのであるが、今回Linux Zaurus SL-C760の購入に踏み切った。
専用の周辺機器として、512MB SDメモリカード(Panasonic RP-SDH512L1A)とCF LANアダプタ(Planex Communcation Inc. CF-10T)も追加で購入した。
/sbin/mkfs.ext2でSDメモリをフォーマットして、ここにdev_img-1.3によるセルフ開発環境を導入した。
どちらの環境でも、"Hello, World"を表示する簡単なCプログラムはコンパイル/リンクできることが確認できた。
これらの開発環境の本格的な利用はこれからの課題である。
別のCFメモリ(Hagiwara, 64MB)は、他とのデータ交換に使用するので、FAT形式のままで使用する。
最初は、ターミナル(付属CD-ROMに含まれる)とmule 2.3-19.34-k1をインストールしてみた。
ターミナルを起動すると、ユーザzaurusでログインした状態になる。
suでrootになって、ユーザ(his)を追加し、パスワードを設定した。
/etc/inetd.confでtelnetを有効にして、kill -HUP xxxで/usr/sbin/inetdを再起動した。
[設定]→[ネットワーク設定]でLANを設定して、telnetで他のパソコンからSL-C760にログインできることを確認した。
HP200LXのアドレス帳(PhoneBook)の情報を見ながら、SL-C760にキー入力するという原始的な方法で移行した。
小遣い帳は、フリーソフトウェアであるZaif 0.3を使ってみることにする。
少し使ってみて、気がついたことをいつくか挙げる。
- SL-C760は、HP200LXよりも軽くて小さい。
- 画面は640x480(65536色)で、ブラウザ(NetFront V3.0)も利用できる。
- キー配列には独特のくせがあり(いくつかの記号がFn+x)、慣れるまでに時間が掛かりそうである。
- ソフトウェアのインストールは、パッケージ(xxx_arm.ipk)をSDメモリまたはCFカードに書き込み、[設定]→[ソフトウェアの追加/削除]で選択すると、簡単にできる。
- NetFrontでは、テキストファイルxxx.logの表示ができない。
また、メモ帳およびHancomWordでもxxx.logを開けないようである。
とりあえず、ターミナル上でmvを使って、xxx.log.txtに名前を変更して回避した。
[2003.08.30追記]
小遣い帳は、HP200LXのPocket Quickenのようなものがあれば欲しいところだ。
Zaif 0.3はしばらく使ったものの、項目毎の予算入力が必要なこと、収入を支出と対等に扱えないこと、(使い方が悪いかもしれないが)残高の計算が合わないことから、その使用を諦めた。
代わりに、SLC-760の内蔵アプリケーションHancomSheetで、簡単な小遣い帳シート(saifu.xls)を作成して使用することにした。
参考文献
- [1]石島 悌, 林 治尚, "Zaurus with Linux(03)", アスキー, UNIX Magazine, 2003, Vol.18#8, p151-158.
- [2]シャープ, "パーソナルモバイルツールSL-C760 取扱説明書", p1-228.
- [3]シャープ, "パーソナルモバイルツールSL-C760 はじめにお読みください", p1-43.
- [4]村井 一巳, "Zaurus SL-C750/760 徹底活用マニュアル", メディア・テック出版, 2003, ISBN4-89627-202-1.
Last Update: 2006.04.03 |
H.Nakao |