Lectures by Pohst and Rubin
PohstとRubinの講演を聴講する[2002.08.30]
JANT MLで、8/30(金)14:15より、東京都立大学理学部にて、Berlin工科大学のMichael Pohst教授とStanford大学のKarl Rubin教授の講演があることを知ったので、午後半休(残念ながら、業務に関係ないので出張扱いではない)を取得して、聴講した。
会社を出たのが少し遅くなったので、会場の610教室に着いた時には、既にPohst教授の講演が始まっていた。
Pohstは、代数体の計算プログラムKANT/KASHの開発で有名である。
代数体の4次拡張体上のある方程式(index form equations)の代数的整数解を求める問題についての講演だった。
16:00より、同じ教室で、Rubin教授のKolyvagin Systemsの講演があった。
こちらは、さっぱり理解できなかった。
Karl Rubinは、1991年に、虚2次体についての岩澤理論の岩澤main conjecureを証明した。
彼の有名な著書に"Euler Systems"があり、世界中で70万部以上も売れたそうである。
この本を持っていれば、サインしてもらえたかもしれない。
Rubinは左手でチョークを持ち、黒板に読みやすい字を書いていた。
講演終了後に、南大沢駅前のイトーヨーカ堂内の中華料理店にて、Rubin教授を囲む食事会があったので、こちらにも参加した(20名出席)。
Rubinは、酒を飲まない主義の持ち主であり、もっぱら中国茶を飲んでいた。
隣席に座った方より、岩澤理論の教科書として、Lang "Cyclotomic Fields I and II"に"Euler Systems"が載っているのを勧められた。
この本は、丸善に予約しているので、10月頃には入手できるだろう。
参考文献
- [1]Michael Pohst, "KASH User's Manual", KANT-Gorup, January 30, 1999.
- [2]Michael Pohst, "KASH Reference Manual", KANT-Group, October 8, 1999.
- [3]Barry Mazur, Karl Rubin, "Kolyvagin Systems", preprint, 2002/7/26.
Last Update: 2005.06.12 |
H.Nakao |