PARI/GP
PARI/GPについて[2001.10.08]
プログラミング言語にはいろいろあるが、今回は、PARI/GPについて、紹介する。
PARI/GPは、数論のためのプログラミング言語(インタプリタ)である。
C言語で記述されていて、UNIXやその他の環境で動作する。
もちろん、NetBSD/i386上でも簡単にBuildできたが、readlineライブラリの組み込みで少し苦労した。
readlineライブラリの組み込みが無くても、それほど困らないのだが、あれば、1行編集機能や履歴機能が付くので便利である。
PRI/GPの特徴として、次のようなものがあげられる。
・楕円曲線や楕円関数などに関する豊富な組み込み関数がある。
・簡単な数式処理もできる。
・複素数や数体の計算ができる。
・実数の精度を自由に設定できる。
・C言語へのトランスレータ(gp2c)を持つ。
構文はC言語に少し似ていて、基本的に関数を定義していく。
機能が多いので、使いこなせるようになるには、時間がかかりそうだが、徐々に慣れていけばよい。
算術幾何平均を使って、円周率を計算してみた。簡単なプログラムで円周率を10000桁計算すると、このようになる。
参考文献
- [1]C.Batut, K.Belabas, B.Bernardi, H.Cohen, M.Olibier, "A Tutorial for PARI/GP", 2000, Version 2.1.1.
- [2]梅村 浩, "楕円関数論-楕円曲線の解析学-", 東京大学出版会, 2000, p265-287, ISBN4-13-061303-0, {4800円}.
Last Update: 2005.06.12 |
H.Nakao |