Pocket Books of Mathematics
数学書の文庫化[2006.10.22]
購入したいと思っていた数学書[1]が最近文庫化されたので、さっそく購入してみた。
数学書といっても大学レベルの内容であるが、文庫で出版されることはありがたい。
通常の単行本よりも価格が安いことと、軽いので通勤電車中で持ちやすいことが良い。
単行本を通勤電車中で読むこともあるが、席に座れない時は重く感じることがある。
これらの文庫本が一般向けにどれだけ売れるかというと、期待するのは難しそうだ。
少なくともベストセラーにはなりそうにない。
なぜなら、数学書は入門書であっても読んで直ちに理解できるとは限らないし、(分野にもよるが)必ず実用になるとも言えない。
とすると、主に購入しそうな人とは、ある程度の数学の専門知識を持って(数学の専門書を読む技術を習得して)いて、その分野に興味や関心がある人ではないかと思う。
数学書の文庫本であれば、気楽に購入して読んでみることができるので、数学に関して手軽に知的好奇心を満たすには良い手段の1つである。
これらの本がロングセラーになって、他のいろいろな数学書も文庫化されて欲しい。
参考文献
- 足立 恒雄, "フェルマーの大定理 整数論の源流", 筑摩書房, 2006(1刷), ISBN4-480-09012-6, {1300円}.
- ゲーデル(著), 林 晋, 八杉 満利子(訳・解説), "不完全性定理", 岩波書店, 岩波文庫 青944-1, 2006(2刷), ISBN4-00-339441-0, {700円}.
Last Update: 2006.12.03 |
H.Nakao |