FMV-Biblo LOOX T9/80W
LOOX T9を購入する[2002.04.13]
秋葉原のLAOXコンピュータ舘で、FMV-Biblo LOOX T9/80Wを購入することができた。
USB FDドライブは在庫がなかったので、次回ということにした。
梱包箱が小さく軽くなって、電車で持ち帰るのが楽になったことはうれしい。
現在所有しているLibretto 70CTの後継として使うので、NetBSD-1.5.2をインストールする。
マニュアルによると、リカバリCD-ROMからWindows XP Home Editionを書き戻すには、区画のサイズが15GB以上必要とある。
そうすると、NetBSDで使える残りの容量が小さくなってしまい、Librettoからの移行が不可能になるので、Windows XPとAir H"の利用を諦めた。
ここまで割り切って使うLOOXユーザもきっと少ないだろう。
起動時に"F2"キーでBIOSを呼び出し、CD-ROMから起動するように設定して、NetBSD-1.5.2のCD-ROM(BSD Magazine No.11の付録)からbootさせた。
install用kernelでは、LANデバイスrtk0もCD-ROMドライブも使えなかったので、インストーラでディスクのフォーマットまでして一旦中断した。
wd0の区画(partition)は、元のNTFS区画をNetBSD用(ID=169)に変えただけで、このように設定した。
wd0のdisklabelは、このように設定した。
その後、PCMCIA LANカード(3Com 3C589D)を使って、必要なファイルをftpによってローカルディスクにコピーした。もう一度インストーラを起動し、バイナリファイルを組み込んだ。
NetBSDでは、インストーラに完全に頼らなくても、手作業でインストール可能なところが便利である。
NetBSDをwd0から再起動すると、CD-ROMドライブ/dev/cd0aがmountできることがわかった。
/etc/以下のファイルを設定する。
必要なアプリケーションやライブラリを追加する。最初に、bash-2.05,sudo-1.6.5p2,
FreeWnn-1.10a,mule-2.3,kterm-6.2.0をインストールすると、後の作業が楽になる。
samba-2.2.2,apache_1.3.23,netscape-4.75をインストールすれば、ほぼ我が家の標準環境になる。
この文章もLOOX上のmuleで書いている。
最後に、gcl-2.3.6,ruby-1.6.6,pari/gp-2.2.2,asir-2000をインストールして、データをコピーすれば、ほぼ完成となるが、時間の制約もあるので、少しづつ実施することにする。
XFree86-3.3.6aが動作するかどうか少し不安もあったが、試行錯誤の結果、XF86_SVGA,1280x768,32bit colorでXの画面が表示できて、ほっとした。
XF86Configはこのように設定した。
LOOX T9を少し使ってみて、気が付いたことを記述する。
液晶は広くて見やすい。
キーボードを打つときに少したわんでしまうようだ。
日本語キーボードでは右側に幅の狭いキーが並ぶので、英語キーボードが欲しい。
Crusoe CPUは思ったより速いが、場合により、少しもたつくように感じることもある。
ACアダプタがコンパクトであることもよい。
参考文献
- [1]富士通株式会社, "FMV BIBLO LOOX T9/80W,T9/80M 取扱説明書", 2002, B5FH-4581-01-00.
Last Update: 2005.06.12 |
H.Nakao |