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Difference in education


教育格差[2006.02.19]


今日の新聞に、英国パブリックスクールをモデルにした全寮制男子校「海陽中等教育学校」が紹介されていた。 学費が寮費や食費込みで年間300万円と高額であり、筆者の年収ではとても負担できるものではない。 中高一貫校なので、卒業するまでの6年間で最低でも1800万円が必要となる。
このような学校に子供を入学させることが、上流階級の1つの証とみなされるのであろう。 個人の才能や努力とは全く関係無い親の経済力によって、与えられる教育環境が大きく異なる社会であることを象徴している。 これまでは、社会の実態はそうであるとしても、意図的に隠されていたが、その必要もなくなったということだろう。
おそらく、この学校の出資者を含めて、日本のエリートと呼ばれている人々は、公教育には全く期待していないのだろう。 私立中受験は、いわば経済力を含めた家庭の総力戦であり、戦力に余裕がないものは著しく不利なので参加することすらできない。 そのため、公立中学校にはさまざまな問題があるとしても、庶民はそこに通わせるしかない。 公教育には、親の経済力による教育格差をある程度緩和(是正)する使命があるはず。 エリートでない庶民の子供のために、不要な公共事業の予算を削ってでも、もう少し公教育を充実させるためにお金をかけて欲しい。



Last Update: 2006.02.25
H.Nakao

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