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Repair Sansui AU-X111MOS Vintage


AU-X111MOS VINTAGEを修理に出す[2006.02.25]


1986年に購入し、今だに現役で使用していたオーディオアンプであるSansui AU-X111MOS VINTAGE(以下VINTAGEを省略する)の入力切替のプッシュスイッチの1つ(Video2)が故障してしまった。 スイッチの支点が脱落して、正常に押し込めず、切替時に元に戻らなくなった。 以前から同じVideo2のインジケータのランプも点灯しなくなっていたので、これもついでになんとかしたい。 駄目もとで、修理を依頼してみることにした。

山水のホームページから首都圏のカスタマーサポートセンターを探して、Webフォームで必要事項を入力すると、メーラーが起動するので、そのまま電子メールを送信した。 電子メールの返信では入力セレクタの補修部品はないということであるが、状況を現場で確認してもらいたかったので、訪問による検査見積りを依頼した。

山水では、既にオーディオアンプ製品は製造していないので、代替機種(新品で、できれば、出力段にMOS FETを使っているもの)を購入することはできない。 もし修理できない場合は、どうしようかと途方にくれる可能性もあった。

今日(2/25)技術者の方が自宅に来て、現状を確認した結果、修理は可能という判断となった。 故障箇所以外にも、オーバーホールをしてくれるとのこと。 修理費用は出張料込みで2万円程度の見込みである。 というわけで、AU-X111MOSは引きとられていった。

修理に出すのは、今回が4回目となった。 古い製品ではあるが、可能なかぎり修理してもらえるのは、非常に嬉しいことだ。 1986年の購入時から第1回目の修理(1996/5)までの約10年間は、特に問題なく利用できたので、製品の品質に問題があったわけではなく、故障は長期使用に伴う経年変化によるものであることを強調しておく。 参考のため、これまでの3回の修理の記録をまとめると、以下のようになる。

No. 受付年月日 完了年月日 症状 修理箇所 修理費用(出張料含む)
1 1996.05.11 1996.06.08 電源入らず。セレクタインジケータ不灯。バランスVRのガリ。 ダイオードリーク(4),ヒューズ(1)他交換。
リレー(3),ランプ(10),ダイレクトSW(1),バランスVR(1)劣化交換。
30,025円
2 1999.06.14 1999.07.17 プロテクタが働く。 長時間エージングしたが、異常が発生しなかった。 4,410円
3 1999.09.27 1999.12.18 プロテクタが働く。SPターミナル交換。 SPターミナル(A),μPA68H(1),半固定470Ω(1)交換。
PCBアルコール洗浄。DC調整。
14,910円

前回の修理完了時(1999/12)から、6年間も利用できた。 おそらく今度が最後の修理になるだろう。 修理完了まで、しばらく不便な生活が続くが、ここは我慢のしどころである。
これまで20年間、ほとんど毎日使ってきた。 今回の修理が終れば、あと5年程度は利用できる見込みである。 次に故障した時、修理不能となれば、新規購入することになるが、その時に筆者が購入できる(価格、機能、デザイン、色の条件を満たす)MOS FETアンプが存在するだろうか?

Googleで、AU-X111MOSを検索してみると、数こそ少ないものの、現役で使われているものがあることが分かった。 このアンプの愛用者は筆者だけではなかったようだ。




Last Update: 2006.03.10
H.Nakao

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