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Asir 2000


Asir 2000[2001.11.12]


11/05(月)〜11/09(金)に、第4回「代数と計算」研究集会(AC2001)が東京都立大学で行なわれた。 最後の1日(11/09)だけ会社を休んで参加した。 天気はあいにく雨だったが、興味深いいくつかの講演を聞くことができた。 終了後に(有志による)宴会にも参加した。
帰りに一緒になったKさんと、pari/GPの話をしたら、asirもいいですよと推奨されたので、さっそく使ってみることにした。
FreeBSDのdistfilesから、asir-20010830.tar.gzをftpで取得する。
ここでは、NetBSD-1.5.1上でbuildする。

libpari.aをlinkするので、予め、pari/GPをbuild/installしておくことが必要である。
ソースファイルを展開する。ファイルINSTALLを良く読む。configureを実行する。xmkmfを実行する。
$ tar zxf ./asir-20010830.tar.gz
$ cd ./asir2000
$ ./configure -oxhome=/usr/gnu -pari -plot
$ xmkmf -a
作成されたMakefileのCDEBUGFLAGS= -g -OをCDEBUGFLAGS= -g -m486 -O2に修正する。
FreeBSDに対応した部分
./include/interval.h
./include/ox.h
./parse/lex.c
./gc5.3/mach_dep.c
./gc5.3/os_dep.c
をNetBSDにも対応させる。例えば、次のように修正する。
/*#if defined(__FreeBSD__)*/
#if defined(__FreeBSD__) || defined(__NetBSD__)
.......
/*#ifdef FREEBSD*/
#if defined(FREEBSD) || defined(NETBSD)
ファイル
./asm/asmi.s
内のglobal symbol _dmb,_dmarをdmb,dmarに変更する。

makeする。suでrootになって、installする。
$ make
$ su
# make install
これで、asirのbuild/installは終了である。
Gro\"bner基底を求めてみると、以下のように計算できる。
$ asir
This is Risa/Asir, Version 20010817 (Kobe Distribution).
Copyright (C) 1994-2000, all rights reserved, FUJITSU LABORATORIES LIMITED.
Copyright 2000,2001, Risa/Asir committers, http://www.openxm.org/.
GC 5.3, copyright 1999, H-J. Boehm, A. J. Demers, Xerox, SGI, HP.
PARI 2.0.17(beta), copyright (C) 1989-1999,
     C. Batut, K. Belabas, D. Bernardi, H. Cohen and M. Olivier.
[0] load("gr") ;
1
[1] gr([x^2*y-y,y^2-x,x^2*y^2-x*y],[x,y],2) ;
[y^2-y,-x+y]
[2] gr([x*z,x*y-z,y*z-x],[x,y,z],1) ;
[z^2,-x+z*y,z*x,y*x-z,x^2]
[3] gr([x^3-y*z,y^3-x*z,x*y-z],[x,y,z],1) ;
[y*x-z,-z*x+y^3,-z*x^2+z*y^2,x^3-z*y]
[4] quit ;
$

参考文献


Last Update: 2005.06.12
H.Nakao

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